
この前、ベルギー一帯に過去30年来の強風が吹きました。
どこまでも平らな平野が続くベルギー。あちこちで木々が倒れたり、大きな枝が折れたようで、近所では家の屋根に倒れた松の木の撤去作業に、消防団が夜中までチェインソーで大音響で忙しく立ち回っていました。
その前日、仕事や学校、そしてBe.Alertから、メッセージが入りました。
『明日の午後2時から6時まで(時間は適当)強風が吹くので、公園および森は封鎖』
そして、学校からはこのように。
『政府から通達があったように、強風で公園が閉鎖されるので明日の体育は中止』
学校の横にある森林公園で体育の授業をするからなのですが、それより、ピンポイントで学校からの帰宅時間帯に来るという予測、チャリ通の息子くんは、森の中や横を通るので、お母さんはそっちのが心配です。車でも通りたくないっす。

Stay Home Stay Safe、でしょ。
他の学校が休校になったなどのニュースがちらほら。会社からも来ないで、って言われている中、学校は決行。ショウガナイので車で送迎。結局、当日の午後休校が決まり、無事に数日分の食料とともに、臨時ステイホーム体制に入れたのでした。
実は我が家のお庭にも、古い松の木が半分に折れ、運よくお昼寝爆睡中だったので全く気付かなかったのですが、凄い音だったそうで、優しい隣人が生存確認をしにきてくれました。
さて、そんなこんなで、木こりのお父さんへの仕事がたくさん舞い込んで参りました。お隣さんも、ほっそい白樺がなんとか支えている斜めに垂れかけた松の木、そのお隣さんのお家めがけてだいぶ傾いてしまった松の木の処理、友人宅のお庭で、などなど。
狭所・高所もおまかせください。伝家の宝刀、高所作業車。
ちょっとお値段ははりますが、狭い家の横を通ることができ、20メートルを超える高さにも届く、木こりの力強いサポーター。
『高所作業車』
これなら、やっかいな高い木も一網打尽。今回はデリバリサービス付きで一日400€とのこと。家や倉庫などの合間に落とすので、下に残った人がロッククライミングのように、急下降防止のカウンターバランスをとったり、大量の伐採された木の撤収作業をするので大抵二人の作業員がいる。
今回は大きな木2本で1000€ぐらい。ですが保険でカバーされるようで、何よりです。
ロッククライミングの腕が光る✨ 上まで登って剪定します。
ところが、伝家の宝刀でも倒せない奴がおりました。
すぐ横に倉庫があり、伝家の宝刀・小回りタイプの高所作業車も入れない…。
こんな時は、アイス(氷)クライマーがつけているような、鉄製の爪のようなものを靴底につけて、ガシガシと木をよじ登っていき、ちょっとづつ上から短くしていきます。
チェインソーでざっくり剪定、といった感じです。
これは風が吹いたり、重心のバランスが崩れると揺れるので、見ているだけでもハラハラします…。セキュリティ対策で何度も何度も縄をかけ替え、慎重に、ちょっとづつ。

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